反省と抱負に代えて

 そんな余裕はないときの方がかえってこういうものに向かってしまうものです。今回に関して言えば、連休に挟まれた授業をオセロのように休みに塗りつぶしたにもかかわらずせっかくの10連休を現実逃避に費やしてしまってもう残すところ休みはあと一日といった体たらくなのであります。今もこうして何かを書こうとして手を動かしてはいるのですが、ほんの1分前に書こうかなと思っていたことも頭からこぼれてしまって、ああ、言葉というものはつくづく自分とは異質なものでつかみどころがないなぁなどと思わされてしまうのです。裏切られ方としては、言おうとしていないことを言ってしまうよりマシでもあるがそれ以下でもあるのでしょうそれでも現時点ではさっき言おうとしたこととは別のことを言っているのであり、その点ではしっかり裏切られているわけですが、それは言葉の問題と言うより自分の問題であるのではないかと疑ってしまうのです。自分は語ることのなさを語ることで証明していく節があって、それは自分の寄る辺のなさを確かめることでもあるのです。そんなことを言ってもその営みは頓挫するものであり、実質的には言葉にべったりなのです。しかしこれぐらいがちょうどいいのではないか、別に無理して抗ったとしても、いったい何になろうか、などとぼんやりディスプレイを見ながら思うのであります。